『パステル舞う天空の城ホテルローヤル~相模湖編Ⅳ~』
さらに下の階に降りると日の入り方がマイルドで陰りと調和がとれてきた時間帯。
そうした時間、フロアによる、経過した光のニュアンスを楽しめるというのも階層がある建物ならでは。
濃淡入り混じるカラーリングがいっそう魅力的に映り、対比的な色合いが光と柔和に溶け込んでいく。
今は何もないというのに確かに何かがそこにあったと思えることも空間の余白が見せる残像のなごりなのか。
アンバランスが余計に印象的に映るガラスのエッジ。
鈍い光と物質による禍々しさ。ガラスを狂気的に見せるのも場所と光によるところであってそれが妙に妖しく映る。
全く光が入らず、撮影できなかったフロアや部屋なども多かったものの、全体として、空間の差異を感じることが出来る廃墟。
余談ですが、1Fのフロアは立ち入るべからず。
詳細は伏せますが、別段心霊的な意味合いでなく、危険が伴うということでそれだけを記しておきたいと思います。
では。