『アーセナルvsマンチェスターシティ』
とんでもないことになりました。
週明け早々、兎にも角にもお祭り騒ぎが止まらない。
前回の激戦からこの流れ、実に痺れました。
入りから両者ともにバチバチだったわけですが、現状の調子の良さ、ノリに乗っているというのはアーセナルの方が感じられたスタートでした。
プレスのハメが特に顕著で、ヌニエス側を高めにしたシティの意図を汲み取りつつ、的確、高速なプレスがとにかく効いていた。
特にスケリー、サーモンサイドでのデュエルが目立ちました。
この二人は攻撃に関してもかなりキーとなっており、左サイドが機能するようになったのも彼らが調子を上げており、かつライスが適宜適切に絡むゆえの効用でしょう。
それも証明した一戦となりました。
攻撃に関しては右寄りかなと思ったのですが、意外にも左右バランスが取れていた。
前半のあのような時間に得点が生まれたのも珍しいなと思っていましたが、あれも完璧に崩したうえでのあれ。
その後も両者インテンシティ高く戦いましたが、怒涛だったのが後半。
前半終了近くからシティの動きが良くなる中、後半もそれは継続。
そして55分にハーランドの完璧なゴールで撃沈するわけですが、それでは終わらない。むしろそこから始まるのです。
まさかの1分以内にトーマスが完璧なミドルを悠々と決め、またしても逆転。
正直これが効きましたね。
若干停滞というか、決めれる時に決めきれなかったアーセナルが引き締まり、逆にシティは芽を摘まれた格好。
個人的にこの試合のMOMはトーマスになるわけですが、本当にここ数試合の彼のパフォーマンスは目を見張る。
ディフェンスアクションがチームで最も多く、クリア2、インターセプト2、タックル5。
ポジションも典型的なアンカーにいながら、このスタッツでゴールまでって。最近のトーマス快進撃は止まらない。
ロングボールに関してもラヤに次ぐチーム2位で地上戦も6/7。
何より彼の身のこなし、落ち着きに拍車がかかったプレーはチームを何度も落ち着かせていました。
ライスのキーパス5ってのもエグいですよね。両チーム含めても圧巻のパフォーマンス。
ライスの何が良いって圧倒的なパフォーマンスをしれっと目立たずにやるというところ。あのいぶし銀さには痺れますよ。
ちなみにこんな情報も。
デクラン・ライスの1試合で10代の選手2人にアシスト、というのはプレミアリーグの歴史上2度しか起きたことのない記録で、なんと1人目はエヴァートン時代のミケル・アルテタだったようです https://t.co/ZgQwUYc7gU
— 山中拓磨(Takuma Yamanaka) (@gern3137) 2025年2月3日
正直この試合、悪い選手がいなかったことが何よりの結果。
スケリーの圧巻のゴールからパフォーマンスまで、ふてぶてしくもこういう若者がいるという高揚感。
ハヴァさんも久方の完璧なゴールで堂々たるCF感を堅持。
マルティネッリも再三たる仕掛け、相変わらずのクロスの質と切り返しよ。
ウーデ無くして現アーセナルが無いことをあのファール時の怒り、ほとばしる熱量からプレスの鬼と化した鬼気迫る迫力。そして今季念願の2得点目。
完全にフィットしたティンバーのツボを捉えたパフォーマンスと献身性。
そしてサリバ、マガリャンの圧倒的鉄壁。ハーランドとマガリャンの変わらずのやりあい、とにかく痺れる攻防。
ラヤもビッグセーブ連発で数よりも質が目立った本節、ビルドアップ時も落ち着き払っており、オルテガと比べるとひいき目に観て差が出ておりました。
からの交代選手も充実のラインナップで特にヌワネリのあのゴールはサカ再び。痺れましたね。
というか全ゴール痺れに痺れたこの試合。
ちなみにゴール期待値1で5得点ですからね。いろんな意味で怒涛過ぎる。
是非ハイライトだけでも観て欲しいというのは間違いのない一戦だから。
それでは。